ネットショップは低コストで運営できる? 「ECサイト=お金がかかる」という覚悟

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ECサイトを運営するにあたり、どのくらいの経費が必要なのでしょうか?今回は「予算」についてお話しします。

ネットショップにかかる実際の費用とは

「ネットショップは実店舗に比べてお金もかからず簡単に売れる・儲かる」という話は、ひと昔前まではそうだったかもしれませんが、現在はどうなのでしょうか?

実店舗であれば、業種や規模・形態によっても大きくコストが変動しますが、1店舗を開店させるのに数百~数千万かかります。インターネットであればショッピングサイトを作成するのに今だと数十万円程です。無料ツールも普及していますので、自信で構築するのであれば0円で出来てしまいます。それが、「楽してお金もかからず儲かる」という幻想に繋がると思われます。

 

商品を3つに分けて考える

まずは経費についての考え方です。どこにお金を使うかはお店が取り扱う商品によって変動します。商品は以下のように大きく3つに分類することができます。

では、1番から3番について詳細を見ていきましょう。

1  ブランド商品・型番商品:例えば家電製品やゴルフクラブ、ブランド品などメーカーや商品の型番が分かっていれば、どこに行っても同じモノが買える商品群。

例・・・ブランド鞄、家電製品、ゴルフクラブ、ブランドコスメなど

2 中間商品:1のように他店でも全く同じ製品が買えるわけではないが、3のように全くのオリジナルでもない、そこそこ同じような商品は買えるがお店の仕入れや管理・加工方法などによって商品の特徴が生まれてくるような商品群。

例・・・米・ブランド牛・アロマオイル・地酒・果物など

3 オリジナル商品:1とは全く真逆のもので、各ショップオリジナルで開発、デザイン、製作、販売している商品群。

例・・・オリジナルデザインのアパレル・アクセサリー、日用雑貨など

これらのうち、どのような商品を取り扱うかによって費用の掛けどころは大きく変わってきます。

商品群ごとの費用の掛けどころ

●オリジナル商品の場合:広告・ページ制作

費用を掛けるというよりも、顧客は少しでも安くて安心出来るところで購入したいと思うため、値引き競争が激しく、それによって利益が削られる事がほとんどです。

ただし、値引きは基本的に大手企業がとる手法です。中小・零細企業が同じように値引きで対抗していては利益を出すどころか、赤字になってしまいます。まずは価格以外に選んでもらえるような差別化を考えましょう。

例えば、「30日間返品OK」「○○まで当日出荷」「サンプル商品配布」「アフターケア対応」といった価格以外で選んでもらえる顧客サービスが、差別化と利益をもたらしてくれると思います。

●オリジナル商品の場合:広告・ページ制作

オリジナル商品の場合は、そのもの自体の商品価値を世の中に認められていないため、お客様みずからが買いに来てくれるということはありません。だから、型番商品とは違い、その商品がどれだけ良いものかをページで伝え、そのページを見に来てもらうために広告に費用を費やす必要があります。

 

◆広告費の目安

一般的なお店・商品の場合、1人の新しい顧客に来店~購入までかかる広告費は約3,000円~5,000円と言われています。もっと高いところだと1万円以上かけて購入に至るケースもあります。客単価が3,000円~5,000円程度の商品を扱う店舗であれば、

売上=広告費

となります。

月商100万売ろうと思えば、単純に広告費も100万円かかる計算です。「そんなバカなー」と思われた方も多いかもしれませんが、オリジナル商品のお店のオープン当初は、これが現実と心得られた方が良いと思います。もちろん店舗運営を続けていく中で、新しいお客様がリピートしてくれたり、口コミで広がったり、どこかのランキングに載ってそこから新しいお客様が来てくれたり、検索の上位に載りやすくなって自然とお客様が来てくれたり、様々なところからお客様が集まってきて、お店の売上が伸びていきますので、ずっと月商100万=広告費100万ということはありえません。ただ、オープンして最初の数か月間はこのような状態が続くリスクを覚悟の上で進められると次第に結果がついてくるでしょう。

 

◆何を目指すか

良い結果とは?しっかりと新規のお客様が確保できるということです。ネットショップを初めて、初年度から利益を出すことに重点を置きすぎる店舗ほど、撤退を余儀されるケースが多いです。

「売上を上げたい」⇒「利益を出したい」⇒「広告費を確保できない」⇒「新規顧客が来ない」⇒「売上が上がらない」⇒「広告費を確保できない」⇒「リピート客も来ない」⇒「利益が出ない」という負のスパイラルに陥ります。成功する店舗は2~3年で黒字を出す計画で運営されるパターンがほとんどで、そのくらいの資金を投入できる覚悟が無いと難しいと思われます。

 

●中間商品の場合:広告・ページ制作・値引き

中間商品の場合は、ブランド・型番商品オリジナル商品のちょうど中間の立ち位置にあるので費用の掛け方も、広告・ページ制作・値引きそれぞれをバランスよく行う必要があります。ただこれらの商品は店舗ごとに仕入れや加工などで差別化できる要素も多く含むため、それを前面に出して、丁寧な接客をすることで価格競争をせずにお客様の心をがっちり掴んでいる店舗も数多いです。

果物を扱う店舗・・・生産者を紹介し、商品に対しての安心感を打ち出す

お米を扱う店舗・・・「美味しくなければ30日返品保証」サービスを実施したり、実際の作業風景の様子を紹介

アロマオイルを扱う店舗・・・様々な使い方やブレンド方法のレシピをマニュアル化してプレゼント

どのような差別化ができるかを模索して、なるべく価格競争にならないような運営をできるようにしましょう。

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